Up | 「教員採用試験対策」とは? | 作成: 2010-02-09 更新: 2010-02-09 |
1. 「教員採用試験対策」の論議に行く前に,先ず,つぎのことが確定されていなければならない:
占有率は高ければ高いほどよいというものではない。 また,ある年に本学生の高い合格者数を実現しても,つぎにはこれの反動がくる。 よって,ここには (年度ごとに変わっていくところの) <妥当な数>というものがあるわけだ。 この<妥当な数>が持たれていない状態では,「対策」を考えてもただ無駄になるばかりである。 強調: 考えなければならないのは,"sustainable development" であって,「資源の蕩尽をやって生き残る」ではない。 2. <妥当な数>の算出では,<妥当な数>を実現することになる方法・手法を併せて考えることになる。 この「<妥当な数>を実現することになる方法・手法」が,就職対策委員会が課題にする「教員採用試験対策」ということになる。 そして,この方法・手法を考える場合,「就職対策委員会の分限」というものがしっかりと押さえられている必要がある。 実際,就職対策委員会が教育課程に口を出すようになれば,それは主従転倒である。 この意味から,「教員採用試験対策」は,せいぜいつぎのものに限定されることになる: ここで「せいぜい」と言ったのは,これにも程度問題が発生するからだ。 実際,これらを課題に立てると,決まって「やり過ぎ」に進んでしまう。 なぜなら,「いろいろやらないと,怠けていると見られてしまう」という感覚に,担当者はどうしてもなってしまうからである。 ここで,「やり過ぎ」の意味は,つぎの二つ: 3. 「申請書類の書き方,筆記試験への準備の仕方,面接試験への準備の仕方」は,実際のところ,効果は期間限定のものになる。 すなわち,「抜け駆け」が可能になる期間だけが,効果のある期間である。 やがて,「申請書類の書き方,筆記試験への準備の仕方,面接試験への準備の仕方」が,高いところで横に均された形に到達する。 「背伸びし切った同じ背丈のドングリの横並び」模様がつくられるだけ。 このことを,よくよく理解している必要がある。 強調: 「対策」を考える要諦は,「明示的にロジックを述べられないものは,やってはならない」である。 「素人考え」「思いつき」とは,問題を明示的に立てず,しかもそれがあたかも真性の問題のように思い込んでいる状態のことである。 この場合は,きまって,コスト意識の欠如した無駄の量産をやってしまうことになる。 |