Up <自己欺瞞>に順応 作成: 2010-06-29
更新: 2010-06-29


    国立大学法人は,交付金削減の施策に応じていかねばならない。 不足を埋めるために,概算要求のためのプロジェクトをつくる。 プロジェクトは,見込む収入の何倍もの額でなければならない。 概算要求が通りこれの実施となれば,それは税金の無駄遣いと人力の無駄遣いになる。

    この無駄遣いは,だれの目にも明らかなものになっている。
    しかし,無駄遣いであると知っていることは,無駄遣いを自ら行為することを妨げない。
    組織全体が「これは無駄遣いであり,よくないことであるが,この無駄遣いをするしかない」の雰囲気を醸成しつつ,これに自らを順応させていく。