Up 「猛暑・干魃」のメカニズム 作成: 2025-08-02
更新: 2025-08-03


    日本はいま猛暑で,本州は干魃模様。
    これはどういうメカニズムから?


    (1) 雨が降らない
    まず,猛暑は,雨が降らないため。
    そして,雨の降らないことが,「干魃」の意味。

    「雨が降る」は,雲ができて雨が降る。
    雲ができることは,日照量が減って気温が下がること。
    雨が降ることは,地表が冷やされて,気温が下がること。

    「雨が降らない」は,これの逆。
    日照量が多く,そして地表は熱せられる一方なので,熱気が蓄積する。
    「猛暑」というわけである。


    (2) 北の寒気が弱い
    では,なぜ雨が降らないか?
    北の寒気が弱いためである。

    雨は,この場合,前線雨を指す。
    暖気と寒気がぶつかると,暖気が冷やされて雨雲ができ,雨が降る。
    この雨のこと。

    猛暑のときにあちこちで発生する集中豪雨は,熱気の上昇流がつくる積乱雲 (雷雲) の雨で,ここでいう雨とは別。

    というわけで,雨が降らないのは,北の寒気が弱いためである。
    そして北の寒気が弱いことは南の暖気が優勢になることなので,暖気にずっと覆われる格好になる。


    (3) 北半球中緯度圏のサバク化
    では,なぜ北の寒気が弱いのか?
    北半球中緯度圏のサバク化のためである。
    日本の近くだと,中国華北のサバク化 (内モンゴル・黄土地帯からの拡大) が急速に進行している。

    サバクは日照で熱くなる。
    その熱気が北に流れる。
    こうして,北の寒気が弱くなる。

    北の寒気が弱いことは,雨が降らないことだった。
    よって,サバク化は進行する一方となる。
    ──サバク化スパイラル!


    (4) 過農耕・過放牧・過開発
    では,なぜ北半球中緯度圏はサバク化するのか?
    近世は,過耕作・過放牧・乱開発のため,ということになる。

    地上の植生を駆逐し,土壌を壊すことが,耕作・放牧・開発の形で,せっせと行われている。
    そしてこれは,「豊かさの追求」ということになっているので,進行する一方となる。


    (5) 猛暑・干魃の上昇スパイラル
    こうして,いまの猛暑・干魃は,スパイラルの構造になっている。
    即ち,破局になるまで加速的に進行する構造になっている。

    過耕作・過放牧・乱開発を改める」を唱えても無駄である。
    サバク化は,一旦動き出したら止められない。


    (6) 日本の立場
    日本は,人口も減少スパイラルにあるので,いまさら過耕作・過放牧・乱開発でもなさそうに見える。
    しかしこの機に乗じた外国資本による日本買い・乱開発は,可能性がある。

    特に,財政悪化で形振(なりふ)り構わなくなっている地方自治体には,この資本を歓迎してソーラーパネルで乱開発をやりそうな気運がある。
    これがいま一番のサバク化要因ということになる。
    ソーラーパネルは,更新も回収もコストが見合わないので,そのまま放棄されることになるからである。

    しかしなんであれ,「なるようにしかならない」で行くしかない。
    特に気象に関しては,ひとのできることは無い。
    猛暑・干魃は,甘んじて受けるのみ。

    もっとも,体も進化するものであるから,猛暑・干魃への適応かあるかも。
    実際,猛暑・干魃には適応していくしかないわけである。