Up | 偏西風の存在説明の形 | 作成: 2022-12-10 更新: 2023-01-16 |
このようなものが,どうして存在するのか? 気象学だと,力学で説明することを考える。 これは,間違いである。 なぜか? 偏西風が力学で説明されるとは,偏西風のリセットは再び偏西風を現わすということである。 しかし偏西風は,そんなものではない。 偏西風は,地球の歴史がつくったものである。 偏西風は,進化してきて今がある。 進化は,いろいろな偶然の積み重ねである。 その偶然の積み重ねの推理は,人間わざではない。 ひとにできることは,偏西風の<物理的平衡>の面を取り上げて,これの説明をつくることである。 例えば,偏西風の高速。 偏西風がなぜこの速度なのかは,説明できない──進化の産物だから。 偏西風の高速についてつくることになる論は,「偏西風のこの高速は平衡の条件」の論である。 |