Up | 偏西風の蛇行の揺れは,対流渦束の揺れの |
作成: 2023-01-22 更新: 2023-01-27 |
この揺らぎは,何なのか? 偏西風の蛇行は,対流渦束の縁現象である。 ここで,対流渦束は揺らぐ。 偏西風の蛇行は,これに随伴して揺らぐ。 偏西風の蛇行を揺らしているのは,主に上昇気流の渦柱である。 では,上昇気流の渦柱のこの揺れは,何なのか? 上昇気流の渦の柱は,傾く。 傾くとどうなるか? 渦柱が緩やかに回転する。 この物理は「コマの回転」の物理である。 コマは傾いても倒れない。 その代わりに,傾いた状態で緩やかに円運動している。 この円運動の回転の向きは,コマがまっすぐ立ったときの回転の向きと同じである。 上昇気流の渦柱は,コマである。 この渦は<地上を下に見て左回り>であるから,傾いた渦柱は<地上を下に見て左回り>の緩やかな円運動をする。 ただし,上昇気流・下降気流の渦柱は押し合いへし合いの状態であるから,上昇気流の渦柱の円運動は抑制される。 こうしてそれは,左回りの旋回を僅かに現しつつも,不規則な外に突き出たり内に引っ込んだりの揺れになる。 |