Up AUPQ 700hPa天気図 (AUPQ78 の上図) の解析 作成: 2022-11-26
更新: 2022-12-16


AUPQ 700hPa 天気図

      AIRMANSHIP「AUPQ78 高層天気図」から引用
    中層雲の広がりの把握
    湿域に対応して中層雲が広がっていることが多い。
    850hPaに湿域があるが、700hPaに湿域がないなら、下層雲の雲頂が5000ft程度と分かる。
    風の方向
    風が「寒冷前線」に「平行」:前線は活発化
    風が「寒冷前線」に「直交」:前線は衰退
    風が「温暖前線」に「平行」:前線は衰退
    風が「温暖前線」に「直交」:前線は活発化
    等高線の傾き
    等高線が東西に長く伸びている:天気は大きく変化しない
    等高線が波状:天気の変化が早い
    地上の高気圧・低気圧との対応の確認
    地上天気図・850hPaにある気圧部が、700hPaでなくなっている:背の低い気圧部
    地上天気図と850hPaと700hPaで、気圧の位置が同じ:背の低い気圧部

      HBC「専門天気図:AUPQ78」から引用
    この天気図は,前線 (例えば、冷たい空気と暖かい空気など性質の違う2つの空気の塊がぶつかって大気の状態が不安定になる場所) を見つけるために有効です。
    一般に等温線が混み合っているところや、風が収束 (周囲から空気が集まる状態) しているところが前線に対応するので、その前線の種類や活動状況などを判断します。

      のぶやん「700hpa高層天気図で見るポイント‥‥」から引用
    700hpa高層天気図でみるべき重要な情報は、雨雲を見る層だといっていいでしょう。
    この700hpa付近の高度付近は収束・発散が起きにくいといわれています。
    そのため、他の層(例えば850hpaだったり500hpa)における収束・発散の影響をうけていることになります。
    700hapが湿っているということは、他の層で上昇流が発生しているということになります。
    大体、雲の厚さが1000メートル位になれば弱い雨、2000メートル位になれば雨らしい雨が降るといわれています。
    700hpa高度が大体3000メートル位で地上から雲底までを1000メートルくらいだとすると、700hpaが湿っていれば、雨らしい雨が降ることになります。
     ‥‥
    上昇流・下降流の情報は客観解析図(AXFE578)や予想資料で確認することができます。

      kishounomotoから引用
    中層の湿り域(T-Td < 3)を確認します。
    この湿り域はドットで表示されています。
    確認できたらレーダーエコーや衛星画像の雲域や、地上天気図の前線との対応を見ます。

    湿域は,中・下層雲の雲の広がりとほぼ一致する。