風には,つぎの含意がある:
実際,この条件が満たされないということは,その中でランダムな動きが発生するということであり,流れは形成されないということである。
こうして風の流れは,等圧線 (高層天気図であれば,等高度線) を現す。
天気図の等圧線は,風の流れの模様である。
気象学は「先ず気圧がありそれから風」のように教えている(註)が,これは間違い。
気圧が風を現すのではなく,風が気圧を現す。
この順番を間違えないこと。
註: |
気象学は, 「風の流れが等圧線と重なる」について,つぎのような回りくどい説を立てる:
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「 |
気圧の高い・低いが,先ず有る。
空気は,気圧の高いところから低いところへ流れ,風となる。
よって,風は等圧線と直角に流れる。
しかしここで,進行方向と直角にコリオリ力がはたらく。
こうして風は,等圧線に沿って流れる格好になる (「地衡風」)。
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『気象学は「偏西風」を間違う』
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