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気温変動の歴史
作成: 2021-12-19
更新: 2022-08-30
地球の気温変動の歴史のなかでは,いまは間氷期にあたり,これから漸進的に氷期に入っていく。
「5億年前からの気温変動」
Fergus,G, 2014 (ttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:All_palaeotemps.png)
グラフ右端の "2050", "2100" (年) の黒枠赤丸 (画像クリックで拡大表示へ) は,IPCC の気温変動モデル AR5 RCP8.5 が出す値であり,
「
CO
2
排出で壊滅的地球温暖化!
」キャンペーン
はこのモデルに依拠する。
「温室効果」とは
「45万年前からの気温変動」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Ice Age Temperature.png
「氷期・間氷期」
(
青野靖之「これまでの気候の移り変わり」
)
ギュンツ氷期 Günz glaciation(およそ60万年前)
ギュンツ=ミンデル間氷期
ミンデル氷期 Mindel glaciation(47.8〜42.4万年前)
ミンデル=リス間氷期
リス氷期 Riss glaciation(20〜13万年前)
エーミアン間氷期(リス=ヴュルム間氷期)
ヴュルム氷期 Wurm glaciation(7万〜18500年前)
アレレード (Allered) 期 (温暖期) (13000〜11000年前)
ヤンガー・ドライアス期 (寒冷期)(11000〜10720年前)
ヒプシサーマル期 (気候最適期)(7000〜5000年前)
ネオグラシエーション (寒冷期)(5500〜5000年前)
ホーマー極小期 (寒冷期)(B.C.750 前後)
ギリシャ極小期 (寒冷期)(B.C.330 前後)
古代後期小氷期 (A.D.600〜750)
中世温暖期 (A.D.800〜1300)
小氷期 (1300〜1850)
ウォルフ極小期 (1320年頃)
スペーラー極小期 (1460〜1550)
マウンダー極小期 (1660〜1715)
ドルトン極少期 (1800年前後)
ヴュルム氷期(7万〜18500年前)の2万年前頃の日本列島
──「海面が今より 130m 下がっていた」(海部陽介 (2016), p.121, 図5-5)
「500年からの気温変動」
IPCC (2018) : WG1AR5 Chapter05,
, p.409.
1000年あたりにピークがある温暖期は,「中世温暖期 (A.D.800〜1300)」と呼ばれているもの。
そしてつぎは,マウンダー極小期 (1660〜1715) に対応する小氷期の出来事:
氷のテムズ川
1677
1684
「1850年からの気温変動」
Met Office (https://www.metoffice.gov.uk/hadobs/monitoring/)
気温変動グラフの読み方
引用/参考文献
海部陽介 (2016) :『日本人はどこから来たのか?』, 文藝春秋, 2016.
Koonin, Steven E. : Unsettled: What Climate Science Tells Us, What It Doesn't, and Why It Matters
BenBella Books, 2021.
三木俊哉[訳]『気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか?』, 日経BP, 2022.
引用/参考Webサイト
Wikipedia
過去の気温変化
ヒプシサーマル期 (完新世の気候最温暖期)
中世の温暖期
青野靖之「これまでの気候の移り変わり」