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気象衛星センター『気象衛星画像の解析と利用』, p.14
衛星は、地表面から目視で雲形を観察する地上観測と異なり、這か地球の上空から雲頂の様子を観測している。
また、衛星に搭載されたセンサーの分解能(GMS-5では可視約1km、赤外約5km)は人間の目に比べ粗く、地上観測のような細かな雲形分類は出来ない。
このように衛星で判別する雲型は、地上観測の雲形と基本的に別なものであることを認識する必要がある。
地上観測の雲形と成因や構造的に類似した雲型名を用いているにすぎない。
衛星から判別する雲のタイプを「雲型」、目視による地上観測から得られる雲のタイプを「雲形」と区別する。
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衛星から観測する雲を上・中・下層雲に分類することもできる。
この場合、雲底高度によって上・中・下層雲を分類する地上気象観測と異なり、衛星では雲頂高度によって上・中・下層雲に分類するので、留意が必要である。
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同上, p.18
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