Up | 「違うけど同じ・同じだけど違う」: 要旨 | 作成: 2015-07-03 更新: 2015-07-03 |
特に,分類を仕事とする者は,現前の分類に新しいものを加えなければ仕事をしたことにならないので,さらに細かい分類,新種追加に精を出すことになる。 「分類」の本義は,《違って見えるけど同じ》《同じに見えるけど違う》の見方を得ることである。 違って見える・同じに見えるのは,外面(そとづら) である。 違って見えるけど同じ・同じに見えるけど違うのは,「構造・形式」である。 違って見えるものに違いを立てる・同じに見えるものに同じを立てる・のに,インテリジェンスは要らない。 違って見えるものに同じを立てる・同じに見えるものに違いを立てるのに,インテリジェンスが要る。 分類の本義を忘れるとき,分類は細かく複雑になる一方となる。 雑草の種の分類では,「門・綱・目・科・属」が用いられる。 大項目をつくるのと小項目をつくるのは相補的であるが,それでも大項目の方に高いインテリジェンスを認めることになる。 雑草学の修行は,カラダづくりとしては,「違うけど同じ」「同じだけど違う」を大項目でできるカラダづくりである。 |