Up 記号がわかるようになるか? 作成: 2019-03-03
更新: 2019-04-10


    ハシボソガラス 01 (ボソ01) に対し,文字「有」「無」をそれぞれ餌の有無の記号としてもてるようになるかかどうかを,実験する。


  • 実験内容
    • 実験設備
      • 直径約8cm の穴を,複数つくる
        その穴にかぶせる蓋を,厚紙で円板の形につくる──直径 9.5 cm。
        蓋の1つに「有」を書き,他は「無」を書く

    • 実験単位
      • ボソ01 にわからないよう蓋を目隠しに使い,一つの穴に餌を入れて「有」の蓋をかぶせ,他の穴は餌を入れたふりをして「無」の蓋をかぶせる。
      • ボソ01 がどのような行動をするか,観察する。

    • 実験頻度
      • 実験は1回につき,5単位くらいを連続して行う
        ♂♀がいっしょになるときは,適宜単位数を増やす。
      • これを,1日に2回程度

  • 記号に「有」「無」の文字を選んだことについて
    • 記号に何を選ぶかは本質的でないとした。

  • 実験の構造
    • 《被験者が「有」「無」を餌の有無の記号として用いる》には,つぎのことが含意される:
        《被験者は,課題解決行動として,行動している》
    • 被験者にとって,蓋をされた穴は「餌があるかないか」において同じのものである。
      この<同じ>は,「有」「無」が記号として用いられるとき,<違う>に変わる。
    • 被験者は,《蓋をされた穴は「餌があるかないか」において同じ》から出発する。 そしてその行動は,課題解決行動ではない。
      実験は,被験者が
        (a) 行動を課題解決行動と成し,
        (b)「有」「無」を用いて<違う>を立てるようになる
      かどうか,を見ようとするものである。

  • 実験開始時の被験者のレディネス