| 読売新聞, 2022-12-21
	
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	「少子化 勝負の10年へ・子育て支援拡充 迅速に」は,たわごとである。
 少子化対策部署にしても,少子化が子育て支援がどうのの問題でないことはわかっている。
 わかっているが,「少子化対策」として言えることが「子育て支援」しか無いので,「子育て支援」を言っているわけである。
 
 
 「貧乏人の子沢山」のことばがあるように,経済的余裕は子どもをつくる必要条件でも十分条件でもない。
 余裕と子づくりは関係がない。
 
 
 生物は,子どもをつくりっ放しである──子どもを<捨てる>。
 子育てする生物も,じきに子どもを<捨てる>。
 生物は,子どもが親の重荷になってはならないのである。
 ──子どもが親の重荷になる生物は,たまたま出現しても,自然選択によって消滅する。
 
 「貧乏人の子沢山」が成立しているところは,「子捨て・口減らし」が成立しているところである。
 実際,「子捨て・口減らし」が成立しないところには,「貧乏人の子沢山」は成立しない。
 
 この社会は,「子捨て・口減らし」が成立しない社会である。
 子どもは,親の重荷になる。
 そしてこの場合,ひとは子どもをつくらなくなるのである。
 
 関連:日本の国勢
 
 
 ちなみに,「少子化」に対するソルーションは,論理的にただ1つである。
 よって,事態もこの方向に推移する。
 そのソルーションは,《海外からの移住者 (特にアフリカ系移住者) が増えていく》である。
 
 
 
 
「経済的余裕は子どもをつくる必要条件でも十分条件でもない」を示すデータ:
	
	外務省「人口増加率 (2020年) の高い国・地域」 
| 順位 | 国名 | 増加率(%) |  
| 1 | ニジェール | 3.77 |  
| 2 | バーレーン | 3.61 |  
| 3 | 赤道ギニア | 3.41 |  
| 4 | ウガンダ | 3.27 |  
| 5 | アンゴラ | 3.22 |  
| 6 | コンゴ民主共和国 | 3.14 |  
| 7 | ブルンジ | 3.08 |  
| 8 | マリ | 2.97 |  
| 9 | チャド | 2.96 |  
| 10 | タンザニア | 2.94 |  
|  |  |  |  
|  | 日本 | -0.34 |  The World Bank "Population growth (annual %), 2021"
   
 
 
 |  | NHK, 2022-11-15 | 世界の人口 80億人突破へ インドやアフリカなどで増加が顕著に
	
国連によりますと、世界の人口が15日、80億人を突破します。人口の増加はインドやアフリカ諸国などで著しく、来年にはインドが中国を抜いて世界で最も人口が多くなるとみられています。
  世界の人口は、平均寿命の伸びや母子の死亡率の低下を背景に増加を続けていて、この12年でおよそ10億人増え、国連は15日、80億人を突破するとしています。
	
国連によりますと、南アジアの一部の国やアフリカなどでは今後も人口の大幅な増加が見込まれていて、来年にはインドが中国を上回り、世界で最も人口が多くなるとみられています。
	
また、今後2050年までに増える世界の人口の半数以上は、アフリカのサハラ砂漠以南の国々になる見通しだということです。
	
一方で日本を含む61の国や地域では、出生率の低下などから2050年までにそれぞれ人口が1%以上減少すると、予測されています。
	
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2050年までには4人に1人がアフリカの人々と予測
	
人口増加の波はアフリカにも押し寄せていて、国連によりますと2022年のアフリカの人口は14億人余りと、世界全体のおよそ18%ですが、2050年までには24億人を超え、世界の人口の4人に1人がアフリカの人々になると予測されています。
	
人口急増の背景にあるのが高い出生率で、国連のデータによりますと、サハラ砂漠以南の国々では1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標は平均して4.5となっていて、世界平均の2.3を大きく上回っています。
	
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国連機関 声明 ”格差や不平等の解消が重要”
	
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また「人口増加は世界の最も貧しい国に集中していて、そのほとんどがサハラ以南のアフリカの国々だ。すべての国が、人口の増減にかかわらず国民が質の高い生活を送れるようにするとともに、最も弱い立場の人に配慮しなければならない」として、国際社会が協力して取り組まなければならないと強調しました。 
 
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 |  | BBC NEWS JAPAN, 2020-07-15 | 世界の出生率、驚異的な低下 23カ国で今世紀末までに人口半減=米大学予測
	
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 なぜ出生率が低下しているのか
	
出生率の低下は、精子の数とも、生殖能力について議論する際に頭に浮かぶありきたりな事とも、何ら関係ない。
 そうではなく、教育を受け仕事をする女性が増え、避妊がもっと簡単になったことで、女性がより少ない子ども数を選択するようになったのだ。
 いろんな意味で、出生率の低下はサクセス・ストーリーなのだ。
	
最も影響を受ける国は
	
日本の人口はピーク時の2017年には約1億2800万人だったが、今世紀末までに5300万人以下に減少すると予測されている。
 イタリアでも日本と同様に、同時期に約6100万人から約2800万人へと劇的に減少するとみられている。
 日本とイタリアに、スペインやポルトガル、タイ、韓国などを加えた計23カ国で、人口が半数以上減少すると予測されている。
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 アフリカの状況は
	
サハラ砂漠以南のアフリカ地域の人口は2100年までに、3倍の30億人超になると予測されている。
 IHMEの研究によると、ナイジェリアの人口は世界第2位の多さの約7億9100万人に達するという。
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