Up 食料輸入に進む理由 作成: 2024-09-07
更新: 2024-09-07


    ひとは,食料を輸入に頼るのは悪で,自給が善だと思っている。
    しかしそうならば,なぜ輸入がはびこるのか?
    ひとは,ここまでは考えない。

    食料自給は,豊作貧乏が発生する。
    豊作は,売れない作物の大量放棄を意味する。
    食料は生ものなので,「余ったら倉庫に」ができないのである。
    貯蔵は技術的に可能でも,コストがまったく見合わない。

    一方,食料を輸入で賄うことにすると,「輸入先を世界各地に確保」のリスク分散をしておけば,すごくひどいことにならない。 ──これまでは,すごくひどいことにならなかった。
    よって食料調達は,自ずと食料輸入が択ばれていく。 ──グローバル時代には,なおのこと。