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マルチ・センス
作成: 1996-10-02
修正: 1999-10-15
人間は,コミュニケーションのためのチャンネルを複数持っています(視覚,聴覚,触覚等)。
コミュニケーションは,
複数のチャンネルに同時にうったえる
ことができるならば,その分向上します。
コミュニケーション・メディアのマルチメディア化は,「人間のマルチセンスへの対応」となります。
「マルチメディア化」:
「チャンネルの多重化」
「メディアの働きかける知覚を視覚に限定しない」
よって,「コミュニケーションの向上」の直接的なソルーションは,コミュニケーション・メディアのマルチメディア化です。
そしてこの意味で,教授/学習メディアのマルチメディア化が,「教授/学習メディアの革新」の主要な内容の一つになります。
教授/学習メディアのマルチメディア化は,《主題を豊かに表現する》という形でコミュニケーションの向上を目指すものです。 この意義において,マルチメディア化は一つの必然です。(逆に,主題の豊かな表現に向かっていないマルチメディア化は無効です。)
実際,「マルチメディア化」の企図の裏には,《これまでの教授/学習が圧倒的に依拠している文字メディアは,貧しいメディアである》という思いがあります。《文字メディアの上で苦心して/無理してやってきたことが,マルチメディアの上では簡単に/効率よく/効果的にできてしまう》という認識があります。
マルチメディア化は学習に「おもしろさ」をもたらしますが,それもコミュニケーションの向上の一つの現われです。《主題への没入》と《主題の理解》の二つは,教材のマルチメディア化の方向でひとつになります。
「マルチメディア化」の内容は,テクノロジーの今後の進歩と連繋しています。《枠は決まっており,後は中身を埋めるだけ》といった類の課題ではありません。実践的課題です。