Up 「夫婦現場」 作成: 2024-01-23
更新: 2024-01-23


      『美唄市百年史』, pp.378,379.
     三菱美唄炭鉱では、大正7 (1918) 年6月末現在で女性114人が採炭に従事していたが、おそらく夫または父の後山として坑内に入っていたものと思われる。
    夫婦二人と他の一人で組む切羽を夫婦現場といって、反対番にも夫婦者が入り、夫が欠勤せざるを得ないときには妻がせっとうを振るうこともあった。
    大正五年まで採炭を経験した婦人の談によると、夫婦で働くと一カ月45円になり、米一俵4円50銭の時代なので相当豪華な生活ができたという (「炭鉱の生活史」1集)。
    だが火薬代 (一本分32銭)を初め工具全般は槌組の自己負担であった。