Up | 「ブラジル:新型コロナ死者2万人」の読み方 | 作成: 2020-05-24 更新: 2020-05-24 |
この記事の意趣は,「自粛しないとブラジルのようになりますよ」である。 「自粛」プロパガンダである。 「ブラジルのよう」がどんなものかは,つぎに書いた:
上の記事が「自粛」プロパガンダであるというのは,読者につぎのように思わせているからである:
リオデジャネイロの人の生活は,東京のよう 実際はどうか。 つぎのようになっている:
「4人に1人がファヴェーラに住む」「ファヴェーラの外の都心などで低賃金の仕事に就くことが多い」の条件で「ステイホーム」をやったらどうなるか? その日の糧が無くなる。 食料配給などしようものなら,数万人コンサートをあっちこっちで開くみたいになる。 それ以前に,大混乱になって収拾がつかなくなる。 現金給付も同じことである──大混乱になって収拾がつかなくなる。 また,日本がやっている財政出動は,「国の借金はかまわない」理論に基づいている。 これは世界の中では異常なことであって,ブラジルもこれと同じにせよとはならないものである。 ブラジルの「ただの風邪」路線は,理に適ったことをやっているのである。 翻って,「現段階で感染者30万人死者2万人」が,ブラジルの「ただの風邪」の定義になる。 念のため: 「ただの風邪」とは,それにはかまわず生活を維持するところの風邪を謂う。 軽い病気ということではない。 実際,風邪は,「ヒトコロナウィルス」と呼んでいるコロナウィルスの感染症である。 いまは言われなくなったが,むかしは「風邪は万病のもと」と言っていたのである。 「新型コロナ」は,日本においても「ただの風邪」である。 「多くが無症状や軽症──死に至るのは,高齢者か持病持ち」なのである。 しかしこのことは,はっきり言われない。 なぜか。 これが明示されると都合の悪い者たちが,情報をリードしているからである。 ──もっとも,ウィルスが何かを考えたことの無いアタマや思考停止するアタマには,明示されても入ってはいかないわけであるが。
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