Up ウィルス存在観念の支離滅裂(2) 作成: 2020-06-03
更新: 2020-06-03


    (「ウィルス存在観念の支離滅裂 (20-06-02)」の続き)

    新型コロナは,せいぜいいつものインフルエンザ並みであることがわかっている。
    重症化・死亡するのは高齢者や持病持ちで,ふつうは自覚症状無し・軽症で済む。
    死亡数にしても,6月2日時点で 900人を超えたところであり,インフルエンザの死亡数と比べれば驚く数字ではない。
    インフルエンザの死亡数
    (本川裕 (2020-02-18) から部分引用)

    では,ひとはなぜ新型コロナを恐れているのか。
    恐れるべきであると,騙されているからである。
    またメディアが,恐れている声を専ら拾って発信していることも,理由のうちである。

    騙す者は,医療・衛生産業利権である。
    メディアが騙す側に回るのは,「大事件」が商売だからである。──「大事件」に進みそうな風向きをさがしてそれに乗っかる,これがメディアである。


    ウィルスは,これを避けるというものではない。
    避けられるものではないからである。
    ウィルスは,これに体を段々と慣らしていくというものである。
    ウィルスは,共生していくものである。

    2018年度のインフルエンザの罹患者数は,推計値で1千万である。
    「罹患者」とは,病院にかかった者のことである。
    このほかに自覚症状無し・軽症で病院にかからなかった者がいるわけであり,こちらの方がはるかに多いと見ることになる。
    そもそも「感染」をいうときのウィルスの数はとんでもない数なのであるから,感染者が出た所はほとんどの者が感染していると考えるべきなのである。
    ウィルス感染とは,そういうものである。


    新型コロナを恐れている者は,自分がこれから感染するかも知れないことを恐れている。
    しかし,とっくに感染しているのである。
    ウィルスとの共生が進行しているのである。
    感染した者とまだ感染していない者に分けるのは,ウィルスの存在論がまったくなっていないということである。

    日々発表される「新しい感染者」は,新しい感染者ではない。
    「再び発症」は,再感染ではない。
    ひとは既に感染しており,いまの発症は体調が理由である──「共生不調症」といったものである。


    騙す者は「専門家」として現れる。
    この「専門家」を専門家と思うことが,騙されるもとである。
    「専門家」を専門家と思ってはならない。
    この辺の事情は学術業界に籍を置いた者にはお馴染みなのだが,「専門家」とは利権を代表して「専門家」を務めている者か,「おっちょこちょい」から「専門家」になっている者か,である。


    念のため:
    • 本当のところはわかるものではないが,インフルエンザの場合,感染者の1回の咳の中に10万単位の数のウィルス,くしゃみ1回では100万単位の数──の説がある。
    • またこれも一説だが,インフルエンザウィルス粒子は,一つの細胞で約1000個に増殖する。
      増殖には時間がかかる。症状を現すくらいになるまで日単位の時間がかかることになり,これを潜伏期間と言う。
    • ウィルス増殖に使われた細胞は,壊れてしまう。
      壊れる細胞数の増加速度に復旧作業が追いつかなくなること,これが症状が現れてくるということである。
    • 体は,抗体をつくってウィルスを抑える。
      こうしてウィルス増殖が鎮められてくることが,病気が治るということである。
    • 新型コロナには,治療法が無い。それでも罹患者数・死亡者数が,せいぜいインフルエンザ並みといったところ。
      新型コロナに対する怖がり方は,せいぜいインフルエンザ並みであるのが妥当ということである。