Up 「統計の嘘」──情報操作で洗脳 作成: 2020-08-11
更新: 2020-08-15


      NHK News Web, 2020-08-11
    世界の感染者2000万人を超える
    世界的に増加のペース速まる
    世界の新型コロナウイルスの感染者が累計で2000万人を超えました。南アジアや中南米で感染の急拡大が続いているほか、ヨーロッパなどでも感染が再び増加する傾向にあり、世界的に増加のペースは速まっています。
     ‥‥‥
    また、亡くなった人は73万3897人に上っています。
    感染者が500万人増えるまでの日数を比べると、
    ▼WHOによる最初の発表から500万人を超えるまで128日かかったのに対し、
    ▼500万人から1000万人は38日、
    ▼1000万人から1500万人は25日と次第に短くなり、
    ▼1500万人から2000万人は19日と、増加のペースは速まっています。
     ‥‥‥


    感染者は潜在している。
    ウィルス陽性検査を拡大すると,感染者発見数が増える。
    濃厚接触者に的を絞れば,検査数に対する感染者発見数の割合が高まる。
    こうして,世界の「感染者発見数」は増加し,かつペースが速まることになる。

    NHK はこのことを,わざと「感染者増加」(「感染拡大」) と言い直す。

    NHK がこのような情報操作をするのは,「目的は手段を正当化する」を立てるイデオロギーについているからである。
    NHK は,ひとを洗脳しようとかかる。


    NHK の
      「感染者が累計で2000万人を超えました」
      「亡くなった人は73万3897人に上っています」
    は,ひとを新型コロナに恐怖させることが目的である。
    そのために,これらの数をひとり歩きさせる。
    他と相対させると,怖くない数になるからである。

    「世界の感染者が累計で2000万人を超えました」には,例えば
      「日本の1年間のインフルエンザ患者数は,推計値で1000万人を超える」
    を相対させよ。
    患者数で「1000万人を超える」ということは,感染者はこれよりずっと多いということである。

    「亡くなった人は73万3897人に上っています」には,
      「世界の年間死者数」
    を相対させよ。
    それはおよそ1億人である:
      世界人口として,「2019年 77億人」を用いよう。
      年間死亡数を,年間出生数と同じとする。
      年齢構成を考えれば,全人口は0歳人口の 50から100倍くらいか。
      計算しやすいよう77倍とする。
      このとき「77人に1人死ぬ」となり,そしてこの死亡率だと年間1億人が死んでいることになる。
    新型コロナで年間100万人死んでも,「死者100人のうち1人が新型コロナで死んだ」である。
    主要国だと,これは「感染症及び寄生虫疾患に因る死亡」と同程度であり,「自傷・自殺」より少ない。(JPSS「人口統計資料集(2019)」)


    ひとは,「感染者増加のペース速まる」を聞くと「死亡者増加のペース速まる」と受け取る。
    NHK はこれを狙っている。
    NHK に騙されないためには,自分で素データを調べなければならない。
    素データはつぎのようになっている:

    感染者数増加が加速すれば死亡者増加も加速しなければならない。
    しかし,死亡者増加のペースは,ほぼ一定である。
    「感染拡大」は嘘である。

    実際,このグラフには肝心な要素が抜けている。
    「陽性検査数」の上昇曲線である。
    しかし,「陽性検査数」のデータは国際調査レベルでは無いようであり,素データ調べはここまでとなる。


    NHK は,このグラフからひとが怖がる箇所を取り出す。
    それが,「陽性検査をして感染がわかった者の数」曲線のみを──且つこれを「感染者数」と言い直して──伝えることなのである。

    NHK がやっているこのことを,一般に「統計の嘘」と謂う。
    「統計の嘘」は,確信犯的に行われるものである。
    この「確信犯」は2タイプがある──利権とイデオロギーである。

    NHK のやり方は WHO を真似たものだが,WHO の「確信犯的」は利権タイプである。
    対して NHK の場合は,イデオロギーということになる。