Up | 本テクストの趣旨 :「失敗学ガイダンス」 | 作成: 2009-01-10 更新: 2009-01-10 |
研修生をディジタル教材の初心者と想定する研修は,研修全体を「失敗学」として位置づけるものになる。 研修生は,失敗から学習する。 一方,「失敗から学習」は,一般に難しい。 失敗がわかることそれ自体が,一つの能力であるからだ。 初心者は,失敗をとらえ損なう。 失敗の内容を,勘違いしてとらえてしまう。
しかし,たいてい,失敗を勘違いしてとらえる。 特に,主題研究・授業設計段階で授業が壊れているというような根本的な失敗ほど,気づかないし,理解が難しい。 そして,瑣末のこと,本質的でないことで「こうすることができなかった」を,反省点に挙げる。 そしてこれは,学校教員をただ長くやっていることでは,改善されない。 そこで,本テクストにおいて,「ディジタル教材の作成・使用における失敗」をとらえる観点/フレームになるものを,つぎの構成で論ずることにする: |