Up 凝るところと凝らないところを間違えない 作成: 2009-01-09
更新: 2009-01-09


    ディジタル教材づくりの初心者は,凝るところと凝らないところを間違える──ほとんど,逆転させてしまう。

    数学の教材であれば,数学的厳格さには徹底して凝らねばならない。
    例えば,正多角形を描くときは,拡大・縮小や回転の変形も先に見込んで,辺の長さや位置を数値で設定するのがよい。内角は,辺の回転を数値で設定して描く。
    実際,この要求に応えられることが,ディジタルの強みの一つである。

    「凝らなくてもよいところに凝る」の典型が,具体物信仰。あるいは,教育実習生や教科書がよくやる「楽しいキャラで,生徒の興味・関心を引く」。

    例えば,リンゴの写真を取り込み,背景を切り抜くなどの画像処理をし,そしてリンゴ何個の話の教材をつくるのは,やらなくてよいことである。 ──こんなのは,「この ○ がリンゴだとしよう」と言って ○ を使えばよいのであり,またこの方が教育的である。