Top

5.3 ツールとしての完成度の評価



 ツールは,しばしばあたりまえに見える。しかも,ツールの完成度が高いほどそのように見えることがある。完成度が使い勝手のよさと同方向にあるときは,当然そうなる。

 ツールを理解することの中には,ツールの完成度の評価がある。意義は,しばしば相対性の中で理解される。“それがあるとないとでどんなに違ってくるか”──このような形で意義が理解される。

 さらに,ツールのよさの認識は,ツールに対する愛着に,したがってまたツールの受容の動機づけに係わってくる。

 このような理由から,形(=ツール)の完成度の評価が形指導の基本的テーマの一つになる。

Top