Up 「数学」と「数学」の間の振り子運動 作成: 2009-09-08
更新: 2009-09-08


    数学教育の<なに・なぜ>の考え方では,おおきく実質陶冶と形式陶冶の立場が分かれる。 そして,振り子運動の極にも,実質陶冶のものと形式陶冶のものがある。
    1970年代の「数学教育の現代化」は,前者の好例である。
    そしてこれが失敗し替わって登場してきた「問題解決指導」(NCTM, 1980 : "An Agenda for Action : Recommendation for School Mathematics of the 1980s") は,後者の好例である。


    学校数学は,「数学教える ─ 数学教える」 (実質陶冶 -対- 形式陶冶) を二極にした振り子運動 (10年ないし20年周期) を続けている:

    • 「生活単元学習」は「数学教える」の極にある。
    • 「問題解決ストラティジー」で理論をつくっている「問題解決学習」も,「数学教える」の極に近い。
    • 「数学的な考え」は,「数学教える」と「数学教える」の中間点から両方向に伸びる感じになる。
    • 1970年代の「数学教育の現代化」は,「数学教える」の極にある。


     「数学」対「数学