Up 授業の台本/絵コンテ 作成: 2005-11-09
更新: 2005-11-09


    指導案の主要部分は,授業の台本 (シナリオ/スクリプト/絵コンテ) である。

    台本の形式は,およそつぎのようになる:

    時間 局面 シーン/板書 せりふ・パフォーマンス 備考
    教師 生徒
    0:00 2分 導入 (1) 前時の
     振り返り

    ‥‥
    (絵)
     
    教師:‥‥

    教師: ‥‥
     

    生徒1: ‥‥
    生徒2: ‥‥
    生徒3: ‥‥
     
    既習の確認
    (=全員を同じスタートラインに立たせる(1))
    0:02 3分 (2) 本時の内容
     とゴールを
     知らせる

    ‥‥
    (絵)

     
    教師:‥‥
     
     
      ‥‥
    ‥‥
    0:05 10分 展開 (1) 問題の提示
    ‥‥
    (絵)
     
    教師:‥‥
     

    生徒: ‥‥
     
    ‥‥ 
    ‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
    0:30 10分 (5) 定着のため
     の練習

    ‥‥
    (絵)
     
    教師:‥‥
     

    生徒: ‥‥
     
    ‥‥ 
    0:40 3分 まとめ (1) まとめ
    ‥‥
    (絵)
     
    教師:‥‥

     
      ‥‥
    ‥‥
    0:43 2分
    (2) 次時の内容
     の予告

    ‥‥
     
    教師:‥‥

     
      ‥‥
    ‥‥


    初心者がフレームをつくるときは,「遺漏無く」の立場でやるのがよい。
    大雑把なフレームから入ってしまうと,授業の考え方・つくり方も大雑把になる。授業を論理的につくる能力が育たない。


    また,学校現場には,「子ども主体」の考え方が変に捻れて,つぎのようなフレームが信奉されているところがよくある:

    生徒の活動 教師の支援


    ‥‥‥‥

     


    ‥‥‥‥

     

    少なくとも算数・数学科に限っては,指導案のこのようなフレームは使えない。 実際,このフレームについては,イデオロギー的なものとして理解するのが適当である。

    教育実習に行く学生は,つぎのことを事前によく承知していることが必要になる (これは大学が行う「教育実習事前指導」では指導されない):
      「実際問題として,学校現場にはそれぞれ優勢なイデオロギーというものがあり,そして指導案の形式にはイデオロギーとつながっているものがある。」