Up 現行の「関数y=ax」を,生徒に解説 作成: 2010-11-14
更新: 2010-11-14


    中学数学の「関数」は,「関数 y=ax」を中心にしている。
    そしてこの中で,「y」の方を「関数」と呼ぶということも,やっている。

    生徒は,「関数 y=ax」の言い回しで躓く。
    問題は生徒にあるのではなく,「関数 y=ax」の言い回しの方にある。
    言い回しが,論理的でなく,曖昧で雑なのである。
    数学の力がないと,きちんとしたロジックをこの言い回しに添わせることはできない。
    授業者が「関数 y=ax」の解釈をていねいに教えてやらないと,生徒は「関数」で落ちこぼれる。


    本単元ではここまでに,比例関数f:数 → 数 が,これの対応図式とともに,指導されている。
    そして,定義域の「任意の数x」に対応する数を「f(x)」と表すことも,やってきている。
    そこで生徒には,「y」を先ずつぎのように説明する:
      「f(x) を,習慣的に文字yで表してきた。
        ──数学の歴史はこうである。」

    「関数 y=ax」の説明は,これでは終わらない。 すなわち,「変数x,y」の意味をつづいて説明しなければならない。

    「変数x,y」の授業は,つぎの中で論じている内容の授業である: 生徒に応じて表現を工夫していくことになるが,「変数」の意味は,直接主題にしなければならない。 実際,これから逃げて済ますことはできない。