Up 「問題の論理的還元」は,学校数学の必須主題  


    量計算の問題は,「問題の論理的還元のステップを進める」という形で解くことになる。
    積の立式は,このプロセスの中で現れてくる。
    そしてこの場合,問題をどう構造化したかで,積の立式での2数の並ぶ順序が自ずと決まる

    積の立式で学校数学が大事にしなければならないのは,生徒が「計算結果が答と合う式を,ノウハウや形式感覚でつくれるようになる」ではない。 「問題から数の計算式を導く論理的還元 (推理) が,できるようになる」である。
    そこで,学校数学の場合は「かけ算の順序」が重要になる。 ──「順序」をどうでもいいことにしたら,「学校数学は何をやるのか?」という問題になる。

    数学教育を志す者なら,「順序」の問題を「問題の論理的還元」の問題としてとらえられないというのは,困る。
    そこで,最初に,数の積の立式の構造をきちんと理解することに努められたい。 そして,「問題の論理的還元」を努めて練習されたい: