Up 要 約 作成: 2013-11-27
更新: 2014-03-24


    「比例」の数学の構成は,
      比例関係単位の固定y=ax
    である。
    これに対し,現行は「単位の固定」を最初にもってくる。
    そしてこのとき,「比例関係」と「y=ax」は2量の対応表を横に見るか縦に見るかの違いのことになり,同列に並ぶ:
      単位の固定比例関係
      y=ax

    現行のこの構成は,「数学における構成」の概念をもたないこと──結局, 《数学知らず》──が原因である。

    学校数学では,「構成」の概念をもたないことが原因の勇み足が,容易に出てくる。
    個人の思いつき (自分が「こうだ」と思うこと) が「現行」にまで進んでしまう構造が,学校数学にはある。

    さらに,「現行」は,後から来る者には「所与」になり「本当」になる。
    現行の構成が,数学だと思われる。

    「比例」の現行定義は,この (1)「構成」の概念をもたないことが原因の勇み足と,(2) 後から来る者にはこれが「数学」になるという問題を,表している。