Up | 国立大学の法人化とは何か ──「法人化」の意味と含蓄 ── |
作成: 2007-06-24 更新: 2015-03-27 |
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本論考の構成 (or 本論考の読み方) はじめに──本論考の主題・趣旨 概要
1.0 要旨 1.1 「本来は‥‥」論のポジション 1.1.0 要旨 1.1.1 「法人化」は,動的な系 (「流れ」) を成す 1.1.2 <生きる>は,流れに棹さすこと 1.1.3 「流れに棹さす」と「流される」の違い 1.1.4 「本来は‥‥」を以て棹さす 1.2 「本来は‥‥」各論 1.2.0 要旨 1.2.1 「国立」の「本来は‥‥」 1.2.2 「教育」の「本来は‥‥」 1.2.3 「研究」の「本来は‥‥」 1.3 「本来は‥‥」論の保守と構築 1.3.0 要旨 1.3.1 旧世代は,「本来は‥‥」論の保守が務め 1.3.2 新世代は,「本来は‥‥」論の構築が務め
2.0 要旨 2.1 「法人化」は「改革」のお定まりを行く 2.1.0 要旨 2.1.1 「改革」は,「リストラ」を隠蔽することば 2.1.2 「改革」の無内容・害悪 2.1.3 「改革」に飽き・嫌気・疲弊 2.2. 「法人化」のダイナミクス 2.2.0 要旨 2.2.1 「学長の強力なリーダシップ」 2.2.2 経費獲得 2.2.3 リストラ 2.3 教員の生態 2.3.0 要旨 2.3.1 オピニョンの沈滞 2.3.2 「民主主義」イデオロギー 2.4 国立大学の今後 2.4.0 要旨
3.0 概要──「国立大学法人化」の<力学場・運動> 3.1 力学場 3.1.1 「改革」バブル 3.1.2 王の独善と「裸の王様」 3.2 運動 3.2.1 「改革」路線に乗る 3.2.2 窮地の悪循環 3.2.3 インテリジェンスの退行 3.3 時代のサイクルにおける位置 3.3.1 時代のサイクル 3.4 国立大学間横並び 3.4.1 横並びの理由・機能 3.4.2 競争主義が横並びラインを押し上げる 3.4.3 「グローバル企業経営」提案ビジネスのリード・後押し
4.0 要旨 4.1 「法人化」で増長 4.1.1 「増長」の構造──国立大学の理知の低劣化 4.1.2 教育内容に対しても指導的立場にシフト 4.2 教育行政の状況 4.2.1 教育行政も評価システムの配下 4.3 教育行政の中に居ると持つようになる傾向性 4.3.0 要旨 4.3.1 笛吹き役を自任 4.4 ノー政の構造 4.4.1 "If we build it, they will come."とはならない 4.4.2 現場の迷走 4.4.3 箱物の細部指導──中央統制傾向に嵌る 4.4.4 現場における仕事の形骸化 4.5 行政の理知力 4.5.1 行政における理知力の減退 4.5.2 政権のタイプは,複雑系への対し方に現れる 4.5.3 リーダシップ・議論軽視・有識者会議・素人主義 4.5.4 事例:教員免許更新制と更新講習 4.5.5 「緊縮財政」の八百長性 4.6 対行政 4.6.1 国立大学の方から行政を指導
学長専制──成立の構造・力学 「学長の強力なリーダシップ」研究
6.0 要旨 6.1 「文明開化」気分──民間企業の経営に「文明」を見る 6.1.0 要旨 6.1.1 文明開化:自分を恥じ・自分を捨てる 6.2 国立大学の企業組織化とその実態 6.2.0 要旨 6.2.1 企業組織の条件<企業主対使用人>を欠く 6.2.2 国立大学の「企業組織」は『規則』に存する 6.2.3 『規則』は外からやってくる 6.2.4 「大学発ベンチャー」
「業績評価」論
8.0 要旨 8.1 定型主義の事例 8.1.0 要旨 8.1.1 シラバスの定型化
9.0 要旨 9.1 「コンプライアンス」の規則量産 9.1.0 要旨 9.1.1 規則量産現象の意味──内包と外延 9.1.2 国立大学の位置づけ/理念の変更へ 9.2 「コンプライアンス」事例 9.2.0 要旨 9.2.1 ソフトウェア管理台帳
10.1 経済主義 (マネー一元化) 10.1.1 諸問題の遡源:経済主義 10.1.2 経済主義の本質:量パラダイム (質の閑却) 10.1.3 目先のことをスピード感をもって 10.1.4 「安かろう悪かろう」が質を駆逐 10.2 競争主義 10.2.1 競争主義論の根本的誤認 :「優勝劣敗」 10.2.2 自ら死ねない者たちが邪道で横並び 10.2.3 競争主義はコスト削減の逆を行く 10.2.4 競争主義は,仕事をする者にとって邪魔 10.2.5 競争主義 → 道徳壊乱 → 文化的経済的損失 10.3 グローバリズム 10.3.1 グローバリズムの意味 10.3.2 アメリカという国の特殊性 10.3.3 「グローバリズム」の言に対する国立大学の反応 10.4 「予算の重点的配分」 10.4.1 要旨 10.4.2 「重点的配分」という浪費 10.4.3 「研究費・研究旅費」の意味 10.4.4 「費用対効果比」の考えの用い方 10.4.5 事例:「北海道教育大学全学教員協議会」 10.5 生き残り主義の道徳壊乱 10.5.1 「人の心がおかしい」──道徳壊乱社会 10.5.2 道徳壊乱の論理必然性 10.5.3 実績の改竄・粉飾 10.5.4 道徳壊乱に進むのは,教育機関も同じ 10.5.5 教育施策の矛盾:経済主義へのシフトで「教育再生」 10.5.6 宣伝・成果づくりと「粉飾/偽装」 10.5.7 「ウソは泥棒のはじまり」のメカニズム
11.0 要旨 11.1 「下降」状況に対する「破格」行動 11.1.1 要旨 11.1.2 「下降」状況に対する「破格」行動 11.1.3 デフレ・スパイラル 11.1.4 「破格」は続けられない (自分の首を絞めるのみ) 11.2 「大学評価」で硬直 11.2.1 要旨 11.2.2 インフレ型「大学評価」がデフレ期にも継続 11.2.3 合理性より「大学評価」を優先 11.2.4 <組織の正常>より<執行部の面子>を優先 『大学院3次募集──「破格」論』
12.0 概要 12.1 商業主義・大衆化路線 12.1.1 経済主義と商業主義の区別 12.1.2 「公立/国立」の意味 12.1.3 <商業主義=大衆化路線>の問題構造 12.1.4 <商業主義=大衆化路線>の様相 12.2 大衆化路線のカリキュラム再編 教員養成課程が<反-教科専門>になるとき 12.2.1 「脱専門が善い」の思い 12.2.2 コア・カリキュラム 12.2.3 「総合学習」 12.2.4 修業要件の低減化 12.3 大学教育の商品化における商品構造 12.3.0 要旨 12.3.1 単位の<商品券>化 12.4 推薦入試で,大学教育をダメにしてしまう 12.4.1 推薦入試の商品経済的意味 12.4.2 推薦入試の対象者 12.4.3 推薦入試が大学教育をダメにする構造 12.4.4 推薦入試是非論が大学の中から起こらない理由 12.4.5 学生獲得競争はゼロ・サム・ゲームの泥沼に 12.4.6 思考停止が,推薦入試を既定路線にしている 12.5 <商業主義=大衆化路線>と生涯学習教育 「生涯学習教育」──教員養成課程の場合 12.5.1 生涯学習教育が<商業主義=大衆化路線>の要目になる 12.5.2 「法人化」で取り組まれる「生涯学習教育」あれこれ 12.6 <商業主義=大衆化路線>で進む先には‥‥ 12.6.1 インテリジェンスを失った大学 12.6.2 経営の破綻
13.1 顧客獲得/開拓の新規事業立ち上げと失敗 13.1.1 サテライト経営 13.1.2 教職大学院 13.2 勉学を実利で意味づける 13.2.1 資格取得 13.2.2 学生報奨制度 13.2.3 就職対策 13.3 顧客主義は学校の自殺行為 13.3.1 社会から<向学心>が失われる 13.3.2 大学院志願者数の低迷
14.0 要旨 14.1 「地域連携」の意味 14.1.1 「地域連携」は<解釈>──解釈とリアルの別次元 14.2 トップダウン型「地域連携」の問題構造 14.2.1 トップダウン型「地域連携」の構造 14.2.2 要員 (兵隊) の問題 14.2.3 「学生要員」の論点
15.0 要旨 15.1 アメリカナイズ 15.1.0 要旨 15.1.1 「アカデミック・アドバイザー」 15.1.2 「オフィス・アワー」 15.1.3 「シラバス」 15.1.4 「ディプローマ・ポリシー」 15.1.5 「CAP・GPA」 15.1.6 「アドミッション・オフィス」 15.2 「英語で授業」の制度化 15.2.0 要旨 15.2.1 「英語で授業」の制度化の意味 15.2.2 「英語で授業」の制度化は,箱物づくり 15.2.3 「英語で授業」は,状況の錯認 15.2.4 大変は,箱物をつくった後に控えている 15.2.5 問題が「教員の英語能力」にズラされる 「英語で授業」の制度化 (再構成版) 15.3 「学生市場を海外に求める」 15.3.0 要旨 15.3.1 大学院不況対策に「海外市場」を答える 15.3.2 ムード先行──「市場」の実際に思考停止 15.4 多国籍化指向 15.4.0 要旨 15.4.1 多国籍化指向 15.4.2 多国籍化のデメリット 15.4.3 「多国籍化」の内容・含意に思考停止 15.5 グローバリズムの意味 15.5.0 要旨 15.5.1 「グローバル化」は「アメリカ化」のこと 15.5.2 「グローバル」は「インターナショナル」のことではない 15.5.3 「グローバル」は「ユニバーサル」のことではない 15.5.4 「グローバル」は「地球的」のことではない
まとめ おわりに |