Up 国立大学評価の「正しい」結果 作成: 2007-05-22
更新: 2007-05-25


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22日 読売新聞に載った表:

科研費の配分割合で運営費交付金を再配分した場合の増加率
(科研費は 2006年度,運営交付金は 07年度)
1 東京 112.9
2 京都 102.8
3 東京工大 100.6
4 名古屋 87.3
5 東北 86.1
6 大阪 68.8
7 東京農工 44.5
8 北海道 39.6
9 奈良先端 38.6
10 九州 22.7
11 一橋 21.8
12 神戸 9.4
13 長岡技術 6.3
(これより以下は,マイナス)
‥‥‥‥
  
75 大分 −80.7
76 滋賀 −81.4
77 福島 −81.5
78 上越教育 −82.0
79 宮城教育 −82.0
80 大阪教育 −83.5
81 東京芸術 −86.2
82 北海道教育 −87.2
83 福岡教育 −87.8
84 鳴門教育 −89.6
85 京都教育 −89.6
86 愛知教育 −89.8
87 兵庫教育 −90.5


    競争的配分をやったらこのようになる。
    国立大学評価委員会/文科省による国立大学法人5段階評価の結果は「まやかし」で,この財務省による国立大学法人評価が「正しい」。

    上の表を載せている読売新聞の記事には,「再配分で交付金が減るとされた多くの大学が反発するのは必至」とあるが,反発は無用である。黙って財務省に作業を続けさせればよい。
    ──すなわち,教員養成系大学に関してはまともな形の1校を残すために7から9校をつぶす計算になるが,財務省からはつぎにこのシミュレーションを出してもらわねばならない。

      註 : 教育に携わっている者には常識だが,「それはダメだ」を言っても人にはわかることとわからないことがある。わからない者には,自分でやらせて「それはダメだ」を見出させる他ない。

    そして,財務省から出てきた国立大学潰しのシミュレーションを見て,「競争主義・評価主義」とは何ものであるかを国民的に学習する。

    経済界に教育を主導させることをいいことのように思い・舞い上がっているこの国には,そんな機会こそがいまいちばん必要なのである。